可観測性と監視は密接に関係しており、信頼性の高いシステムを構築するためには、この2つが必要です。なぜ、この2つが重要なのか、その理由をご紹介します。
ソフトウェアデリバリーシステムは、クラウド移行によるデジタルトランスフォーメーションの恩恵を享受するために、非常に複雑で新しい課題、そして圧倒的なデータノイズに悩まされています。このような広大なマルチクラウド環境において、アプリケーションやサービスの数がある種の転換点に達すると、何がどこで実行され、どれくらいのパフォーマンスがあるのかが分からなくなります。このような大量の高速データストリームを継続的に調査し、本番環境における既知および未知の問題を特定することが非常に重要です。このときこそ、可観測性と監視の出番なのです。
まず、この2つの用語の定義から始めましょう。簡単に言うと、監視はデータの収集と分析によって問題を発見する作業であり、可観測性は問題を解決することによって達成されるものです。可観測性は、メトリクス、ログ、トレースを使って、マルチクラウド環境におけるシステムの内部状態を理解するのに役立ちます。監視と可観測性は、ソフトウェア環境の性能と信頼性を維持するために役立つ2つのアプローチを提供します。