2022年11月3日

DevOps

なぜCTOはプラットフォームを持たないのか?

CTOのための集中スペースがないことの代償は、想像以上に大きいです。ツールの乱立、ドキュメントの欠如、プロセスとプロジェクトメトリクスのための単一のリポジトリーの欠如は、追加作業と開発者の労力という形で犠牲を払うことになるのです。チームには、セキュリティーとコントロールを備えたプラットフォームが必要です。

636a76d18e6f9e5c15db1c29_Why don't CTOs have a platform-p-1080 (1).png

最高収益責任者にはCRMがあります。最高業務責任者にはERPがあり、最高人財責任者は、HRMを手にしています。しかし、CTOはどうでしょうか?全社的なソフトウェアデリバリーやDevOpsの取り組みを管理するために、何を使っているのでしょうか?

そのような中心的なスペースを持たないことのコストは、想像よりも大きいのです。ツールの乱立、ドキュメントの欠如、プロセスとプロジェクトメトリクスのための唯一のリポジトリーの欠如は、追加作業と開発者の労力という形で損害を与えます。また、レジリエンス、セキュリティー、ガバナンスも弱体化します。

しかし、その真の代償は、必ずしも明らかではありません。これは、物事が常に行われてきた方法に過ぎないのです。しかし、ひとたびソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)プラットフォームを使い始め、代償を支払う必要がなくなれば、その違いは見逃せません。今日は、そのほとんど隠されたコストについて探ってみます。

プラットフォームレスチームは生産性に税を払う

多くのCTOは、単一のソフトウェアとDevOpsプラットフォームではなく、個々のニーズに対応するためにポイントソリューションを次々と購入しています。しかし、システムの数が多ければ多いほど、インテグレーションコストが高くなり、コストが膨らみます。

1つのベンダーと1つの製品チームが管理する1つのプラットフォームは、時間の経過とともに結束が強まる(エントロピー減)のに対し、フランケンシュタック(訳注:フランケンシュタインの怪物みたいな継ぎはぎのスタック)はその逆(エントロピー増)です。各コンポーネントは異なるオープンソースグループやスタートアップによって運営され、それぞれが独自の方向へ自由に進化していきます。必然的に、多くは重複して開発されます。

そして、追加のツールを取り込むための指数関数的なコストが発生します。この方程式はMetcalfeの法則として知られており、システム内のノードが徐々に増えていくと、指数関数的に相互接続が増えることを示しています。もちろん、全てのツールが他の全ツールに接続されるわけではありませんが、この法則は成り立ちます。複雑さは、あなたが考えているよりもずっと速く増大するのです。

636a75b06fcb8712faa5d456_MetcalfsLaw (1).png

つまり、便利だからと書いたカスタムスクリプトは、小さなメンテナンスの負担となる雪の結晶であって、たくさん積もった雪の結晶は雪崩を起こすということです。

この観点からいうと、Jenkinsは確かに無料です。しかし、本当にそうでしょうか?「チームの時間」という観点から見たコストはどうでしょうか?開発者の時間の20~30%を、コードを書くことではなく、保守やデプロイに費やす余裕があるでしょうか?

スクリプトは小さな組織では意味があります。しかし、DevOpsプラットフォームのコストが開発者1人の給与を超えたら、すぐに乗り換えを考えるべきでしょう。

「そう、Jenkinsは無料です。しかし、それは本当にそうでしょうか?あなたのチームの時間という点では、どのようなコストがかかるのでしょうか?」
 

さらに、フラグメンテーションがどう死角を作るかを考える

もう一つの大きな維持費は、皆の頭の中に蓄積される計り知れない価値です。雪が降るたびに、システムの脆弱性は深まっていきます。なぜなら、システムは、去ることのできる個人の知識に依存しているからです。

その知識を伝達することは、複合税となります。リリースサイクルは遅くなり、新しいエンジニアの受け入れにかかるコストはさらに高くなります。それは、最も知識のある数人の周りにボトルネックを引き起こします。最も重要な技術担当者は、顧客の期待を超えることよりも、ソフトウェアの連結にまつわる社内の問題に焦点を当てなければならないことに気が付くでしょう。

そして、もちろん、そのような人材はいつでも辞めることができるのです。

さらに、オープンソースのコンポーネントとサイロは、断片化されたデータをもたらします。そのため、多くのCTOは、ソフトウェア開発プロセス全体を理解するよい方法を持たないままです。もしあなたがサービスを継続的に向上させたいと考えているなら、単にそのデータを整理統合すること自体がプロジェクトになってしまうのです。雪の結晶はさらに雪の結晶につながるため、自分に欠けているビジネスインテリジェンスを顧客に提供することは困難です。

DIYに「さよなら」を言うときがきたのか?

ソフトウェアデリバリーライフサイクルプラットフォーム(SDLC)は、CTOにとって上記の全問題に対処できます。それは、彼らが必要とするデータ、構造、文書、そして弾力性であって、また、現在行っていることをさらに越えて押し進めようとしているのであれば、本当の意味でロックを解除するものでもあります。GitOpsのような複雑な成果を上げるには、より強力な基盤が必要になります

その基盤は、一つのプラットフォームであるべきです

CTOのプラットフォーム、それはHarness

Harnessは、ソフトウェアデリバリーライフサイクルのあらゆる部分を解決します。ビルトインのセキュリティーと制御、および信頼性の確保し、何かが本番環境に入る前にクラウド コストの予測を行うモジュールにより、イノベーションの加速を支援します。

Harnessプラットフォームの詳細については、こちらをご覧ください。そして個別のデモを今すぐお申し込みください


この記事はHarness社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。

Harnessに関するお問い合わせはお気軽にお寄せください。

お問い合わせ