2022年3月の製品アップデート:製品機能、イベント、ウェビナー、HarnessUなど、最新情報をご覧いただけます。
マーチマッドネスも終盤ですが、皆さんの大会予想はどうでしたか?Harness社内でもバスケットボールの話題で盛り上がりつつ、モジュールや機能を大幅に新規提供しました。カオスエンジニアリングの導入(訳注:ChaosNative社の買収のこと)から会場イベントへの出展まで、今月はめちゃめちゃ忙しい月でした。
新モジュール
サービス信頼性管理(SRM)
Harness Service Reliability Managementは、機能リリースやバグ修正の速度と、本番環境における安定性や信頼性のニーズを上手く両立させたいチームに適しています。Harness SRMの詳細については、こちらをご覧ください。
Security Test Orchestration(STO)
Security Testing Orchestrationは、セキュリティースキャナーで検出されたアプリケーションの脆弱性の解釈、分析、修正に関連する時間と労力を削減したいチームに適しています。DevSecOpsのアプローチを容易に採用し、安全性の高いアプリケーションを迅速に構築できます。Harness STOの詳細については、こちらをご覧ください。
Harness Chaos Engineering
今月、私たちはHarness Chaos Engineeringのバックボーンとなるソリューション、ChaosNativeの買収を発表しました。HCEは、DevOpsとSREのチームが、意図的にデプロイメントにカオスを作り出すことを可能にします。障害が発生するのを待つのではなく(大抵は最悪のタイミングで起こり、予想以上に大きな影響を及ぼします)、自分たちで起こして、その状況から学ぶのです。
新機能
CI
- 自己署名証明書。SCMプロバイダーやDockerレジストリーなどのサードパーティーソリューションと通信する際に、全てのCIステップが自己署名証明書をサポートするようになりました。
- 画像のバージョン管理。Harnessが内部で使用している画像のバージョンを固定できるようになりました。これにより、新しいバージョンを使い始める前に、画像をスキャンできます。
- テストの集計。テストレポート表示により、ビルドの全てのCIステップで実行されたテストの集計データを表示できるようになりました。
CD
- シェルスクリプトのタイムアウトエラーを新しい障害対策で処理。シェルスクリプトがタイムアウトした際は、他の障害とは分けて対策を設定できるようになりました。
- ワークフローイベントのイベントルール。これまでパイプラインイベントのみをサポートしていたイベントルールを強化し、ワークフローイベント(ワークフロー開始、ワークフロー終了、ワークフロー一時停止、ワークフロー継続)もサポートするようになりました。ワークフローが直接実行される場合と、ワークフローがパイプラインの一部として実行される場合の両方で、これらのイベントを送信します。これは、Feature FlagのAPP_TELEMETRYの背後にあるものです。
- ロールバックプロビジョナー(フェーズ後)の強化。MVPの一環として、ワークフローとステップレベルで、障害対策に新しいオプションであるロールバックプロビジョナー(フェーズ後)をサポートしました。手動によるアクションの待機中および手動によるロールバックをトリガーするために、同じオプションを拡張しました。これは、ROLLBACK_PROVISIONERS_AFTER_PHASESというFeature Flagの背後にあります。
- トリガーにGitHub Webhookシークレットを必須化。この変更により、全てのGitHubトリガー にWebhookシークレットを含めることをアプリケーションレベルで必須とでき、そうでないトリガーは呼び出しに失敗するように設定できます。これはGITHUB_WEBHOOK_AUTHENTICATIONというFeature Flagの背後にあります。
- ステップ名の式。この変更により、ステップ内で式を使用してステップ名にアクセスできるようになりました。
- 特定ホストを対象としたインラインホストのサポート。インフラストラクチャー定義に存在しないホストを、特定ホストを対象としたターゲットで提供できるようになりました。また、ホストのリストを参照する式を提供するオプションもあります。これは、Feature FlagのDEPLOY_TO_INLINE_HOSTSの背後にあります。
- SSHサービスのインスタンス同期。SSHデプロイメント(PDC、AWS、Azure)のインスタンス同期をサポートし、サービスダッシュボードにこれらのサービスで稼働しているインスタンスのリアルタイムの値が表示されるようになりました。
- Terraform Destroy Version 15で-forceを非推奨化。Terraform Version 15では、-forceオプションが非推奨になりました。Harnessでも同様に非推奨としました。
- k8sの適用ステップでValues.ymlを上書き。ワークフローのステップレベルで、Values.ymlを上書きできるようになりました。インライ ンでもリモート(Gitリポジトリー経由)でも可能です。
Feature Flag
- Ruby SDK。Feature Flagsの公式オープンソースSDKとしてRubyをサポート開始しました。Harness Feature Flagsを使用したアプリケーションで、Rubyをサーバーサイド言語として開発できるようになりました。
- Xamarin SDK。Feature Flagsの公式オープンソースSDKとして、Xamarinをサポート開始しました。Harness Feature Flagsを使用することで、Xamarinをアプリケーションのクライアントサイド言語として開発できるようになりました。
CCM
- AWSアカウントレベルおよびECSタグ。アカウントレベルのAWSタグおよびECSクラスタータグでグループ化またはフィルタリングされたAWSクラウドコスト情報をPerspectivesで可視化、スライス、およびダイスできるようになりました。
Harness University
新しいモジュールとコース
Harness Universityでは、Role BasedとProduct Basedの2つのパスを用意しています。
今月の新リリースは以下の通りです。
Harness Next Generation Foundationsコースがアップデートされました。
Continuous Deliveryモジュール
Harness Universityライブ
今年から継続的インテグレーションとFeature Flagのライブトレーニングを開催します!
- Harness Fundamentals 1日目、2日目 4月11日~12日 午前6時~午前9時(太平洋標準時)
- Harness Administration 4月13日 午前6時~午後10時(太平洋標準時)
- Harness Continuous Integration and Feature Flags 4月14日 午前6時~午後10時(太平洋標準時)
4月以降のお申し込みは、ライブイベントカレンダーをご覧ください。
Harnessコミュニティー
コミュニティーフォーラム
コミュニティーイベント
イベント情報
2022年4月
2022年5月
今後の展望
今後、数週間から数カ月の間に、以下のようなことが予定されています。
CI
- プラグインカード。Droneはプラグインカードをサポートします。プラグインカードは、ビルドサマリービューでの可視化によってプラグインがDroneのUIを拡張することを可能にします。この機能により、ビルドの状態についてのハイレベルな洞察を一元的に提供し、開発者がバグや不具合をより早く特定できるようにします。この機能は、2022年第2四半期にHarnessプラットフォームへ追加される予定です。
- k8s Pod Specの新しいプロパティのサポート。k8s上でビルドを実行するCIユーザーは、一時ストレージ、マウント永続ボリューム、ノードセレクターなど、ステージング環境のポッド仕様で追加のプロパティを設定することができるようになります。
- ビルドインフラとしてのGCP VM。GCP Windows/Linux仮想マシン上でビルドを実行できるようになります。
- ビルドインフラとしてのMacOS。AWSのMacOSマシン、および物理的なMacOSマシン上でビルドを実行できるようになります。
- テストインテリジェンス
- ユニットテストにおける.NET Coreのサポート。ユニットテストの実行時間を最適化および短縮するために、.NET Coreアプリケーションでテストインテリジェンスを使用できるようになります。
- ユニットテストにおけるScalaとKotlinのサポート。ユニットテストの実行時間を最適化および短縮するために、KotlinおよびScalaアプリケーションでテストインテリジェンスを使用できるようになります。
CD
- 実行中にデプロイメントタグ(パイプラインとワークフロー)を適用。実行中にタグを解決する機能があり、実行終了まで待つ必要はありません。
- アーティファクト/マニフェスト収集の無効化。アーティファクト自動収集を無効化し、ランタイムで実行します。これは、過去に直面した可能性のあるパフォーマンスの問題やOOMの問題を解決するためです。
- 特定のパイプラインに対するパイプラインのデプロイ許可。一定の環境に対して、いくつかのパイプラインのデプロイ許可をユーザーに与えることができるようになる予定です。これは、Feature Flagの背後にあるものです。
- バージョン1.19以降のGCPコネクターを使用したデプロイメント。バージョン1.19以降の場合、GCPクラウドプロバイダーにデプロイすることができます。
CCM
- ECSへの推奨事項。ECSクラスターに関する推奨事項にアクセスすることができます。過去の利用状況に基づき、What Ifシナリオの実行やバッファーの追加など、サービスやタスクのより良い構成方法に関する推奨を受けることができます。
- Azure異常検知。Harness CCMのAzure異常検知のフルパワーがまもなく利用できるようになります。過去のクラウド利用パターンに基づき、Harness社のアルゴリズムがAzureサービスおよびリソースの利用異常を検出し、顕在化します。また、メールやSlackで異常を通知することも可能です。
この記事はHarness社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。