2023年1月25日

製品アップデート

Software Engineering Insightsの紹介

Harness Software Engineering Insights™モジュールは、エンジニアリングリーダーに実用的なデータを提供して、ソフトウェアデリバリープロセスを測定・最適化し、開発者エクスペリエンスを向上します。

harness-sei.png

本日、Harnessソフトウェア配信プラットフォームの新しいモジュールを発表します。これは、エンジニアリングリーダーがデータ主導の意思決定を行い、エンジニアリングの生産性、効率、調整、計画、実行を向上するのに役立ちます。Harness Software Engineering Insights™(SEI)は、チーム、プロセス、システムにおけるソフトウェアのデリバリーとワークフローに関する実用的な洞察を提供し、ソフトウェア品質の向上、開発者の体験の向上、価値実現までの時間の短縮を実現します。SEIは、Broadcom、CDK Global、iBotta、OneMain Financial、Razorpay、Rubrik、その他多くのFortune 1000企業で利用されているエンジニアリング生産性の業界リーダーであるPropeloの買収により、Harness Platformに参加します。

 

SEIは、エンジニアリングリーダーが、DORAやSPACEフレームワークなどの確立された成功指標を用いて、エンジニアリング組織のパフォーマンスを積極的に管理し、ビジネス利害関係者に示せるようにします。すぐに利用できる40以上の統合データソース(GitHub、GitLab、BitBucket、Jira、PagerDuty、Azureなど)があり、エンジニアリング業務の理解を深めながら、ソフトウェアデリバリーのボトルネックを発見し除去することが可能です。

 

多くの顧客から、ソフトウェアデリバリーライフサイクル(SDLC)において、パフォーマンスや生産性を向上し、加速度を高めるために、よりよい洞察力と可視性を必要としている、という声を頂いています。業界、規模、DevOpsの成熟度にかかわらず、全ての企業がボトルネックを解消し、少ない労力で多くを行い、効率性を高める方法を模索しています。企業が競争において優位であるためには、品質、信頼性、セキュリティーを維持しながら、ソフトウェアをより迅速、かつ予測した通りにリリースする必要があります。

主要なエンジニアリングプロセスに関する実用的な洞察

SEIは、実行、計画、ビジネス、財務、製品管理との連携を改善する意思決定をするために必要なデータを、エンジニアリングリーダーに提供します。

実行に関する洞察

SEIからのデータにより、エンジニアリングリーダーは、チケットシステムからポストプロダクションまで、ツール全体の開発プロセス全体を可視化して継続的な改善を進められます。自動化されたワークフローエンジンは、特定のイベントに応答して、通知をトリガーします。

 

例えばエンジニアリングマネージャーはPull Request(PR)レビューレポートを使ってコードレビュープロセスのボトルネックを特定でき、自動化されたSlackアラートは開発者にコードをレビューするよう促します。DevOpsエンジニアは、実行時間の長いビルドなど、Continuous Integration(CI)プロセスの阻害要因を特定できます。これらの洞察をすぐに利用できるようにすることで、エンジニアは新しい製品、更新、機能をより迅速に送り出すのに役立つ修正措置を取ることができます。

計画の洞察

スコアカードとダッシュボードは、スプリントの予測可能性に影響を与える要因を目立たせます。エンジニアリングリーダーは、ストーリーポイントの欠落や大規模なストーリーのようなアンチパターンなど、異常や計画外の作業を見つけ、デリバリーが計画通りに進んでいるかをより適切に評価できます。これらの洞察は、製品とエンジニアリングのコラボレーションを支援し、製品管理衛生とスコープクリープ(訳注:プロジェクト開始後のどこかで起こる対象範囲の変更)削減におけるベストプラクティスを実現します。

ビジネス連携の洞察

SEIを使い、ビジネスプランに従ってリソースが確実に割り当てられるようにすることで、エンジニアリングとビジネスの足並みがそろいます。リーダーは、機能、バグ、技術的負債など、さまざまなカテゴリーにわたって時間とリソースがどう費やされたかを包括的に分析し、無駄な作業や計画外の作業を特定することもできます。

柔軟でスケーラブルな機能は、ソフトウェアエンジニアリング洞察の中核である

40以上の統合が多様なツールチェーンを備えた環境をサポート

GitHub、GitLab、BitBucket、Jira、PagerDuty、Azureなどの主要なクラウドとオンプレミスツール統合による、エンジニアリングチームの生産性を増す完全で正確なレポートを使えば、エンジニアリーダーは自信を持ってデータドリブンの意思決定ができます。一般的なDevOpsツールで使用できる40を超える統合により、チームはSDLCプロセスに使用される基盤となるテクノロジーに関係なく、SEIを導入できます。

ローコードの自動化

トリガーベースのタスクを自動化することで、エンジニアリングの負担が軽減され、ベストプラクティスが自動的に適用されて、継続的な改善が促されます。ローコードのドラッグアンドドロップインターフェイスとすぐに使えるテンプレートを使えば、エンジニアリングマネージャーは、データの衛生状態を改善し、プロセス遵守を促進するワークフローを作成できます。自動化エンジンは、複雑なプロセスにも対応できるよう、高度な拡張性を備えています。

 

一般的な自動化には、次のアラートが含まれます。

  • スプリントが予定されてるがストーリーが割り当てられていない場合:チーム
  • ポイントのないストーリーがある場合:プロダクトマネージャー
  • チームが配信できないストーリーを克服した場合:スクラムマスター
  • 失敗率が上昇している場合:DevOpsエンジニア

これらのプロセスは、イベントやステータスに基づいて自動化できるため、注意が必要な異常を見つけるためにあらゆるレポートを手動で追跡する必要がなくなります。

事前構築済みレポートとカスタムレポート

SEIは、エンジニアリング業務のさまざまな側面に対応する事前構築済みのレポートテンプレートを使って、エンタープライズレベルで簡単に拡張できるように設計されています。ダッシュボードのテンプレートを展開することで、全社的な採用を促進するとともに、レポートやベストプラクティスを標準化できます。これらのレポートやダッシュボードは、多様な要件に合わせて完全にカスタマイズされ、誰もが必要なデータを入手できるようにします。

 

Git、Jira、その他ツールに接続すると、ユーザーは、事前に構築されたダッシュボードから、DORAメトリクスや、遅延している場所を示すプルリクエスト(PR)サイクル全体など、幅広い有用なメトリクスにすぐにアクセスできます。

 

レポートはさまざまなチームや地域に合わせてカスタマイズでき、高度なセグメンテーションにより、ユーザーはさまざまなビジネスユニットのレポートを管理できます。組織を定義しチームをマッピングした後、ユーザーはデータを制限およびフィルター処理し、カスタムレポートに取り込めます。

Software Engineering Insightsを使ってみる

Harnessは、素早く行動します。3年前はContinuous Deliveryモジュールという1つの製品しかありませんでしたが、現在は8つのモジュールを含む完全なソフトウェアデリバリープラットフォームを提供しています。私たちは、AI/MLと自動化によってソフトウェアデリバリープロセスを近代化し、効率性、セキュリティー、信頼性を損なうことなく、何千もの組織に対し、労力を減らして速度を向上させるための支援をしてきました。

 

Harness Software Engineering Insightsがエンジニアリング成果の向上にどのように役立つかについて詳しく知りたいですか?デモをリクエストしてください


この記事はHarness社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。

Harnessに関するお問い合わせはお気軽にお寄せください。

お問い合わせ